どうも!
シューマイ家(@syuumai2019)です。
皆さんは、貯蓄型保険を契約していますか?
貯蓄型保険を契約したものの、利回りが悪いことを後々気付き、解約を検討されている方も多いと思います。
でも、途中解約したら損するよね。
人間は、「損失回避の法則」により、得するより損する方がイヤだと感じるようですね。
「解約したい、でも…」と紋々と悩み、結局のところ契約を継続しているケースも多いはず。
我が家は、毎月の保険料をインデックス投資に回すべく、2020年に貯蓄型保険を解約し、約160万円の損切をしました。
今回は、貯蓄型保険を解約した我が家の「実体験」と「考え方」について書きたいと思います。
この記事が
・貯蓄型保険を解約した実体験を知りたい方
の一助になれば嬉しいです。
なお、今回は保障部分ではなく、貯蓄部分のみに言及します。
保険に加入しているということは、貯蓄だけでなく、保障を目的にされている方もいると思います。
この記事は、貯蓄型保険の良し悪しを説くではなく、我が家が契約していた内容を公開するものであり、今後の資産形成における判断材料の1つとしていただければと思います。
我が家の契約内容
我が家は、2018年に貯蓄型保険を契約しました。
マイホーム購入時にライフプランを作成してもらったのが、契約締結に至ったきっかけです。
当時は、お金に関する知識もなく、一切投資も行っていなかったため、営業マンの提案内容には度肝を抜かれたことを覚えています。
我が家の契約していた内容は以下のとおりです。
契約内容 | 月保険料 | 保険料支払期間 |
ドル建て終身保険 | 約7.2万円 | 15年間 |
変額個人年金保険 | 約1万円 | 70歳まで |
就労不能保険 | 約2万円 | 15年間 |
ドル建て終身保険と就労不能保険は、夫婦それぞれで契約しました。
就労不能保険も微々たるものですが、貯蓄される保険内容でした。
当然、無配当であるため、主に老後のための貯蓄として契約しました。
保険料払い過ぎじゃない?
投資に関する知識・経験がなく、銀行貯金しかしていなかった身として、藁にも縋る思いで契約した記憶があります。
次からは、貯蓄目的で加入した「ドル建て終身保険」と「変額個人年金保険」について、営業マンから加入時に提示された運用実績例を紹介します。
運用実績例(ドル建て終身保険)
まずは、ドル建て終身保険の運用実績例からみてみましょう。
営業マンから提示された運用実績例は、以下のとおりです。
なお、夫婦それぞれで契約し、営業マンから2枚の運用実績例が提示されたため、以下の表は夫婦合算ではありません。
私の契約していた内容のみを公開します。
ドル建て終身保険(月保険料は約4万1,000円)
年数 | 保険料 累計 | 解約返戻金 (運用実績3.5%) | 解約返戻金 (運用実績7%) |
1年 | 49万円 | 0円 | 0円 |
5年 | 248万円 | 125万円 | 138万 |
10年 | 496万円 | 315万円 | 378万円 |
15年 | 745万円 | 516万円 | 685万円 |
20年 | 745万円 | 558万円 | 901万円 |
30年 | 745万円 | 651万円 | 1610万円 |
※妻名義の契約内容は含まれません。
保険料の支払いは、15年で終了となる契約でした。
運用実績が3.5%もあるのに、解約返戻金が常に元本割れしているところを見ると、かなり手数料として取られていることがわかります。
同じ条件(積立金額・積立年数・年利)で複利計算シートを用いてシミュレーションをすると、以下にようになります。
・運用実績が3.5%の場合は約968万円(その差:452万円)
・運用実績が7%の場合は約1,299万円(その差:614万円)
15年で保険料の支払いが完了する保険契約であったため、分かりやすく積立開始15年でシミュレーションしてみました。
比較してみると、凄い差ですね。
NISAやiDeCoを活用して、優良ファンドに積立していれば、上記のシミュレーションに近いリターンを得る事ができます。
これが、ぼったくり商品と言われる所以でしょう。
運用実績例(変額個人年金保険)
次に、変額個人年金保険の運用実績例をみてみましょう。
妻は、変額個人年金に加入していませんでした。
営業マンから提示された運用実績例は、以下のとおりです。
変額個人年金保険(月保険料は約1万円)
年数 | 保険料 累計 | 解約返戻金 (運用実績3.5%) | 解約返戻金 (運用実績7%) |
1年 | 13万円 | 0円 | 1万円 |
5年 | 65万円 | 53万円 | 58万円 |
10年 | 130万円 | 128万円 | 153万円 |
15年 | 195万円 | 210万円 | 277万円 |
20年 | 260万円 | 257万円 | 450万円 |
30年 | 391万円 | 559万円 | 690万円 |
保険料の支払いは、70歳まで続く契約でした。
運用実績が3.5%で元本割れしていないところをみると、ドル建て終身保険と比べ、手数料は低そうですね。
同じ条件(積立金額・積立年数・年利)で複利計算シートを用いてシミュレーションをすると、以下にようになります。
・運用実績が3.5%の場合は約236万円(その差:26万円)
・運用実績が7%の場合は約316万円(その差:39万円)
ドル建て終身保険のシミュレーションと同様、積立開始15年でシミュレーションしてみました。
やはり、比較してみると、凄い差ですね。
当然ですが、運用期間が長ければ長いほど、手数料が多くとられます。
実際の払込済保険料と解約返戻金
我が家が契約していた期間は、2018年下半期~2020年上半期までの約1年半でした。
払込済保険料と解約返戻金は以下のとおりです。
払込済保険料 | 約173万円 |
解約返戻金 | 約13万円 |
約173万円の保険料を支払いましたが、加入期間が短く、解約時に約13万円しか戻ってきませんでした。
つまり、約160万円の損切をしたこととなります。
解約した時期が、2020年のコロナショック直後であったため、運用利回りが低く、解約返戻金も少額となった可能性が高いです。
解約を決意したきっかけ
最後に、解約を決意したきっかけを紹介します。
営業マンから運用実績例を提示された当時、お金に関する知識がなかったため、藁にも縋る思いで契約をしました。
しかし、契約後に、こんな疑問を持つようになりました。
自分で運用した方が、手数料が安くなるんじゃないか…?
そこから、お金に関する勉強を開始し、「NISAやiDeCoを活用して優良ファンドに積み立てる」という我が家にとって最適解を発見しました。
高い勉強代となりましたが、お金に関する勉強を始めるきっかけとなりました。
解約には躊躇しなかったの?
お金の勉強の末、我が家は2019年7月からインデックス投資を開始しました。
保険を契約していた期間が2018年下半期~2020年上半期であったため、「損である」ことに気付いてから1年くらいは損切りできず、悶々としながら契約を継続していました。
などと、自分の中で「解約しない理由」を考え、保険料を払い続けていました。
- 入金すればするほど増えていくインデックス投資
- 支払っても、全然プラスにならない解約返戻金
この両者を見比べ、ついに2020年に解約を決意しました。
解約に後悔はありません。
2020年に解約し、毎月の保険料をインデックス投資に切り替えたことで、株価の上昇気流に乘る事ができました。
まとめ:自分が納得できる資産形成をしましょう
今回は、貯蓄型保険を解約した我が家の「実体験」と「考え方」について書きました。
先述したとおり、この記事は貯蓄型保険の良し悪しを説くものではありません。
あくまで、我が家の「実体験」と「考え方」をお示ししたものです。
この記事を、皆さんの今後の資産形成の一助にしていただきたいと思います。
資産形成をするために、時間を味方に付けることは重要です。
時間の経過とともに、複利の力がより効いてきます。
その貴重な時間を無駄にせず、自分自身が納得した方法で資産形成を実践してみてください。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント