どうも!
シューマイ家(@syuumai2019)です。
我が家は、インデックス投資で「億り人」&「FIRE」を目指しているサラリーマン共働き家庭です。
お金の知識を得るために、2023年1月からFP(ファイナンシャルプランナー技能士)取得を目指して勉強を始めました。
共働き・子育て中(幼児2人)なため、勉強時間の確保が難しかったのですが、最短で1級まで合格することができました。
(2023年5月に3級試験に合格・2023年9月に2級試験に合格・2024年3月に1級(学科)試験に合格)
さて、2024年6月9日に金融財政事情研究会(きんざい)が実施するFP1級実技(面接)試験を受験してきました。
そして、2024年7月11日に合格発表があり、無事合格することができました。
1級の実技試験ってどんな問題が出るの?
そもそもの受験者数が少ないので、試験に関する情報が少ないですよね。
今回は「勉強法」と「実際の面接記録」について書きたいと思います。
この記事が
・FP2級に合格してFP1級試験を受験しようか迷っている方
の参考になれば嬉しいです。
※私の受け答えが必ずしも正しいとは限りません。
「こんな質問されたんだ」くらいの気持ちで見てください。
勉強法
まずは軽く勉強方法から紹介します。
実技試験1か月前まではダラダラ期
1月下旬に学科試験が終わり、燃え尽き症候群であった私は「勉強は合格発表の後で良いや」とダラダラした日々を過ごしていました。
そして、3月上旬に無事に学科合格。
実技試験の参考書も購入し、勉強のエンジンが入るかと思いきや、士気が上がらず、引き続きダラダラした日々を過ごしていました。
4月になって「さすがにヤバイ」と思い、実技試験の参考書を読み始めますが「あれ、この制度なんだっけ…?」とすっかり知識が抜け落ちしてしました。
それに実技試験の範囲は、学科試験では出団頻度が低い分野や初めて学習する分野も主題されます。
まずは相続・事業承継の基礎を固めることにしました。
先輩達のブログを読み漁っていると、良さげな本を見つけました。
これは経営者向けに描いた本だと思いますが、内容がFP1級実技試験の範囲とほぼ被っています。
購入しなくても合格すると思いますが、読書として気軽に読めることができるので、オススメです。
ちなみTACの実技試験本も購入しました。
これも買った方が良いとは思いますが、質問に対する回答が長すぎるので、現実の面接では使えないです。
実際の面接では一問一答のような感じで、聞かれた事だけを簡潔に述べていく必要があります。
また、実技試験の法令基準日は面接日であるため、書いてある情報が古い時があるので、最新の法改正は別途確認した方が良いです。
試験1か月前
やっと重い腰を上げて本格的に勉強を始めました。
ただ、ここで大きな問題が発生しました。
勉強方法が分からない!!
2023年に宅建にも合格したので、自分なりのペーパーテストの勉強法は確率していたのですが、今回は全く異なる面接試験です。
実技試験のテキストを読んでいるだけでは、眠くなってしまうだけです。
かといって、面接相手もいません。
そこで、過去の面接記録を書き起こすことにしました。
YouTubeやNoteを見ながら、過去の面積記録をエクセル表でまとめた単語帳です。
これを作ったことで
・この論点は多数出題されているな
といった試験の傾向が分かりました。
このノートを作成し、毎日声に出して読み上げました。
試験2週間前
ここから過去問を回し始めました。
過去問は金融財政事情研究会(きんざい)からダウンロードすることができます。
やり方は以下のとおり
「あー、こういう視点も必要なのね」といった感じで勉強をしました。
そして、あまり時間がなかったので、先人達のNoteがある過去問を優先的に行いました。
1過去問につき30分、1日4過去問を行いました。
では、次からは実際の面接記録を書きたいと思います。
問題文はきんざいのHPからご確認下さい。
実際の面接記録
案内人「では、時間になったのでドアをノックしてお入りください」
私「失礼します」
面「どうぞ」
私「シューマイ家と申します。本日はよろしくお願いします」
(ここでフルネームを言わないと注意されるらしい。まずは元気よく挨拶)
面「よろしくお願いします。では、お掛けください」
面「設問をよく読んだと思いますが、顧客の相談内容と問題点を可能な限り多く挙げてください。まずは項目のみで結構です」
私「タワマンを活用した不動産投資、生前贈与の開始、Cさん・DさんのNISAの活用検討、一時払い終身保険の活用」です。
面「他にはないですか?」
私「相続税が多くなる見込みですので、納税資金対策です」
面「はい、わかりました。まず、タワーマンションのマンション評価方法の改正内容について教えてください」
私「タワーマンションは階によって資産価値が異なりますが、以前は相続税の課税額が同じであったことから、資産額と相続税額に乖離があった場合に補正率を掛けることになりました」
(ここは過去問に出ていたけど、まさかもう一度出るとは・・。このくらいの知識しかない)
面「タワーマンションとは何階以上の建物でしょうか?」
私「申し訳ございません。持ち帰らせてください」
面「乖離があった場合の補正率はどのくらいか分かりますか」
私「申し訳ございません。それも分かりません」
(この辺りはノーマークだったからなぁ…)
面「6割になりますね」
私「ありがとうございます」
面「では、不動産投資が相続税対策になる理由を教えてください」
私「現金だとそのままの金額で相続税が課税されますが、不動産にすることで相続税の課税額が下がります」
面「どのくらい下がりますか?」
私「確か7割だと認識しています」
(あれ?8割だっけ?)
面「事業用か居住用かでも課税が異なると思いますが、どうでしょう」
私「小規模宅地等の特例を活用すると、特定居住用宅地は330㎡まで80%減、特定事業用宅地は400㎡まで80%減となります」
(パッと言ってしまったけど、これで合っているかな?貸付事業用宅地も言おうとしたけど、面接官の空気を察して辞める)
面「ローンがある場合はどうでしょう?」
私「ローンがあった場合も相続税額が安くなります」
面「そうですね。そこも不動産投資の相続税対策と言えるでしょう」
私「ありがとうございます」
面「では、不動産投資のデメリットを教えてください」
私「空室リスク、災害リスク、不動産価値の下落です」
面「お、災害リスク!具体的に教えて下さい」
私「ハザードエリアにタワマンがあると水害リスクがあります。数年前、水害で地下にある電気設備が水没したタワマンがありました」
(こんな回答で良いかな?)
面「はい。わかりました。では、次に生前贈与の方法を説明してください」
私「生前贈与は2種類あります。110万円の基礎控除と相続税精算課税です」
面「暦年控除のことですね。では、近年の法改正の内容を教えてください」
私「暦年贈与は相続税の加算期間が相続前3年から7年に延長されました。相続税精算課税制度は110万円の基礎控除が新設され、こちらは期間がなく、基礎控除内であれば全額控除されます」
(あ、暦年控除って言うんだったわ…)
面「延長された4年間の課税はどうなりますか?」
私「総額100万円までは非課税です」
面「わかりました。次に、今年から開始された新しいNISA制度について教えてください」
私「非課税期間が恒久化されました。また、生涯投資枠が1800万円となり、年間360万円まで投資可能となりました。その内訳は、成長投資枠240万円・つみたて投資枠120万円です。」
面「従来のNISAの取り扱いはどうなりますか?」
私「全く別のものとして運用することが可能です」
面「従来のNISAは非課税の期限がありますよね。期限が到来するとどうなりますか?」
私「運用額が特定口座に移ります」
面「わかりました。では、次に生命保険を活用すると、なぜ相続税対策になるのか教えてください」
私「法定相続人×500万円まで税制優遇されます」
面「ん?税制優遇?」
私「失礼しました。非課税となります」
(やばいやばい…)
面「非課税の恩恵を受けられる範囲を教えてください」
私「法定相続人と認識しています」
(あれ、さっき言ったのに。間違っていたかな?それとも税制優遇に気を取られたのかな)
面「生命保険を活用した相続税対策ですが、他にはありませんか?」
私「死亡受取人が死亡保険金を受け取ると、死亡受取人の固有の財産になるため、相続税額の対象になりません」
面「わかりました。米国株を投資対象とする終身生命がありますよね。その場合、どのようなリスクがありますか」
私「為替リスクと元本が解約返戻金を下回るリスクがあります」
面「はい。では、最後にFPの職業倫理について、できるだけ多く挙げてください」
私「顧客利益の優先、守秘義務の順守、顧客への説明責任、インフォームドコンセント、法令順守、FP自身の能力の啓発です」
面「では、今回重要視するのはどれでしょうか」
私「インフォームドコンセントです」
面「その理由を教えてください」
私「今回は相続税対策から(ピピピとブザーが鳴る)NISAの活用まで相談内容が幅広いので、Aさんの同意・理解を得て進めていきたいからです」
面「では面接は以上です。ありがとうございました」
私「ありがとうございました」
面接後の所感
面接官は40・50代くらいの男性2人でした。
とても優しく穏やかに面接をすることができました。
あまりに落ち着きすぎていて、面接時間12分が予想していたよりも長く感じました。
「良い時計しているなぁ…。」と腕時計を見ていました。
面接官は40・50代くらいの男性2人でした。
とても優しく穏やかに面接をすることができました。
あまりに落ち着きすぎていて、面接時間12分が予想していたよりも長く感じました。
ぜひ、partⅡの記事もお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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