投資家にとって、学校では教えてくれないマネー教育をどのように子供に行うか、迷っている人が多いのではないかと思います。
我が家は3歳と0歳の子供がいます。
先日、「2ちゃんねる」の元管理人で、大人気のひろゆき氏の著書『僕が親ならこう育てるね』を読みました。
学校や家庭での子育て方法に対して、ひろゆき氏がズバズバと説いていきます。
著書の中に、子供のマネー教育について言及されており、
- いま子育てをしている人
- 今後子供がほしいと考えている人
が参考になる内容でしたので、紹介します。
また、後半では、投資家の著名人たちが自身の子供に実践している金融教育について、紹介したいと思います。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
ひろゆき的マネー教育① お金は正しい使い方ではなく、間違った使い方を教える
なんで、あえて間違ったお金の使い方を教えるのかな…。
「お金を稼ぐ力」はお金をたくさん稼げたら正解!とわかりやすいのですが、「お金を使う力」は客観的にわかる指標がないので、鍛えられているのか判断するのが難しい力だと思います。
ちなみに、本書では以下のように述べられています。
・「ソシャゲで10万円」など、間違ったお金の使い方は意外と簡単に教えることが可能
・子供にお金を持たせないのが一番。
・お小遣いではなく、必要な時にその理由を聞いて渡す方が良い
・お小遣いでやりくりを覚えさせるのは困難。
・使い方を間違えても失敗だと思わない可能性あり
子供にマネー教育をする以上、当然のことながら親自身も勉強をする必要があります。
単にお小遣いを渡すのではなく、親がお金を使う理由を聞いて、その子にとって、本当に価値があるもので、正しいものにお金を使うのかを確認するというのは良いかもしれませんね。
ひろゆき的マネー教育② 子供に「裕福な家庭」だと思わせない
子供でも大人でも、自慢できることは、つい他人に言ってしまうのが人間の性なのではないでしょうか。
そして、裕福であると周囲に暴露すると、ロクでもない人たちが集まってくるのは、子供も大人も同じだと思います。
本書では以下のように述べられています。
・「子供感覚では裕福だけど、実は大して裕福ではない」パターンが最も厄介
・そもそも子供のコミュニティの中で、裕福であることのメリットは少ない
・子供のうちから「払えないものは払えない」と言える習慣を身に着けた方が良い
子供の頃から、お金がなくても生きていける処世術を学ぶのは良いかも。
ひろゆき氏は親から「ウチは貧乏家庭だから」言われ、何も買ってもらえなかったようですね。
でも、実は普通の家庭であったのだけど、貧乏家庭というのが植え付けられたから、今でも慎ましい生活を続けているようです。
特に日本は、「清く貧しく暮らす」という生活スタイルなので、お金持ちアピールをしても良いことはありませんね。
ひろゆき的マネー教育③ 「お金がなくても豊かになれる」を教える
質素倹約な生活をしていると、必ずといって良いほど「そんな生活していて楽しいの?」と周りから言われます。
これは、FIRE(経済的自由・早期リタイヤ)を目指す人あるあるではないでしょうか。
確かに、お金を使えば面白いことができますが、お金を使わなくても面白いことはできますよね。
ちなみに、本書では以下のように述べられています。
・不景気でお金が稼ぎづらい日本にでは「いかにお金を使わないか」で考えた方が良い
・お金がなくても、生活を豊かにする方法(無料ゲームや動画など)は存在する
・贅沢な生活は無理だが、本当に困窮した際に役所に行くと様々な支援を受けられる
まさに、ひろゆき氏らしい内容ですね。
子供の頃から「お金を使う=楽しい」という、多くの人が持つバイアスを外してあげるのは大事なことかもしれません。
FIREを目指す我が家はとしては、非常に共感できます。
なお、本書はお金の事以外にも
・宿題はやるべきか
・インターネットとどのように向き合うべきか
など、子育てにおいて参考になることが多く書かれていますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
参考になる著名人たちのマネー教育
FIREの民・厚切りジェイソン氏
最近、話題の新刊「ジェイソン流 お金の増やし方」を出版した厚切りジェイソン氏ですが、以前番組で自身の子供へのマネー教育方法を語っていました。
ジェイソン氏は、子供に「複利でお金が増える方法」を教え込んだようです。
具体的には
・年末までホールドしていれば、その元金に対してジェイソン氏が子供に10%の利子を払う
恐らく、元本保証の優良なパパファンドですね。
例えば、お年玉1万円のうち今1,000円を使ってしまえば、元本は9,000円になってしまいます。
しかし、年末までホールドしたら、10%の利子で元本が11,000円になるから、その時に1,000円使えば元本減らないよねっていう事を教えてるみたいですね。
そして、子供たちはこのマネー教育を理解しているようで、値段が高い自動販売機とかでジュースは買わないんだとか。
幼少期から、このマネー教育は子供にとって嬉しいですよね。
お金名人・ひふみ投信代表の藤野氏
有名な投資ファンド「ひふみ投信」のCEOである藤野氏が、 以前番組で自身の子供へのマネー教育方法を語っていました。
まず、「日本のお小遣いは問題があり、良い子にしていれば、毎月少しずつ支給額が上がっていくというサラリーマンの年功序列に似ている。まさに、日本のサラリーマン製造機になってしまっている。」と問題提起をされていました。
その上で、藤野氏の具体的なマネー教育は
・その目標を上回っていたらお小遣いを 多く、下回っていたらお小遣いを減らす
・お小遣いで買えない高価な物は「なぜ必要なのか」を子供から聞いて判断
厚切りジェイソン氏とは違ったやり方ですが、これも「お金を使う力」が鍛えられそうですね。
とくに、藤野氏は「親からお金を引き出す交渉力が大事」とも述べています。
どちらも参考になるので、子供のマネー教育に取り入れたいですね。
まとめ
子供のマネー教育に正解はありません。
しかし、本日紹介した3名の意見・方法は参考になるのではないでしょうか。
→子供にお金を持たせない。裕福な家庭であると思わせない。
■厚切りジェイソン氏「お金を増やす力」と「お金を使う力」
→子供のお金を投資。年末に元本に対して10%の利子を払う。
■藤野氏「お金を稼ぐ力」と「交渉力」
→毎月目標設定をし、その結果でお小遣いの金額を決定する。
これらの内容を全て取り入れることもできると思います。
ぜひ、各ご家庭の事情にあわせて取り入れてみてください。
この記事が、皆さんのマネー教育の一助になれば嬉しいです。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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